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股関節形成不全ってどんな病気?大型犬は要注意!症状や治療など

      2016/06/19

股関節形成不全になりやすい犬のレトリバー

股関節形成不全は、大型犬がかかりやすい病気です。歩けなくなってしまうこともあるので、できるだけ早く治療をしなければなりません。遺伝が原因になることが多いですが、栄養や運動が不足することでも発症する病気なので、予防することもできます。

股関節形成不全に愛犬がならないように、股関節形成不全に関する知識をつけておきましょう。

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股関節形成不全って?

股関節形成不全の治療方法などをご紹介する前に、まずは股関節形成不全とはどんな病気なのかを詳しくご紹介していきます。

股関節形成不全とは

股関節形成不全になりやすい犬のレトリバーの子犬

股関節形成不全は、骨盤と大腿骨(太ももの骨)を結合する股関節がうまくつくられないという発育や成長の異常です。大腿骨と骨盤がうまくはまらないことで、股関節炎になることもあります。

生まれたばかりのときは股関節に異常はありませんが、生後6ヶ月くらいになると異常が現れ始めます。股関節形成不全は、たいてい両側に発症しますが、片方だけに発症することもあります。股異形成(こいけいせい)と呼ばれることもあります。

股関節形成不全の原因って?

■遺伝
■栄養不足・運動不足

股関節形成不全は、7割が遺伝によっておこります。軟骨などを支えている結合組織や股関節まわりの筋肉、股関節の骨格に遺伝的な異常があることが多いです。

そのため、血統書を発行するジャパンケンネルクラブ(JKC)では、専門家の意見を聞きながら股関節形成不全の発症率を下げる努力をしています。

骨は生後60日の間に急速に成長するのですが、その間に股関節に対して過度な負担がかかることも原因となります。ものを引っ張らせる動きや、肥満は股関節に負担をかけてしまうので避けましょう。

症状は?

股関節形成不全の症状は、たいてい大型犬の骨格形成が終わる2歳頃までに現れます。生後3〜5カ月の子犬に発症することもありますが、6カ月~8ヶ月頃から症状が見られ始めることが多いです。子犬の股関節形成不全は急に発症します。

2歳を過ぎてから発症することもあり、その場合は後ろ足の筋肉が萎縮してしまい、歩けなくなったりすることがあります。

■腰を左右にふらつかせて歩く(モンローウォーク)
■内股で歩く
■後ろ足をそろえて跳ねるように歩く(バニーホップ)
■散歩や運動を嫌がる
■階段の昇り降りを嫌がる
■立ち上がるまでに時間がかかる
■足を引きずる
■後ろ足を伸ばして座る
■後ろ足が動かなくなる
■後ろ足をうまく折りたためない

股関節形成不全にかかりやすい犬種って?

股関節形成不全にかかりやすい犬のジャーマン・シェパード

股関節形成不全は、大型犬や超大型犬に多く発症します。大型犬や超大型犬は成長スピードが早く、生後60日で急激に体重が増え、股関節に大きな負担がかかりやすいからです。

体重12kg以下の犬の場合はほとんど発症することがなく、また性別によって発症しやすいということもありません。たまに小型犬が股関節形成不全になることもありますが、たいていの場合軽度で、骨の形成に異常は起こりません。

ボーダー・コリー
ボルゾイ
■ゴールデン・レトリバー
■ラブラドール・レトリバー
■ジャーマン・シェパード
■シェットランド・シープドッグ
■フラットコーテッド・レトリバー
■バーニーズ・マウンテン・ドッグ

股関節形成不全の治療・予防法とは

股関節形成不全の治療法や予防法についてご紹介します。

診断について

ほとんどは犬に麻酔をかけてX線検査で診断しますが、触診や歩き方によって診断することもあります。子犬の頃はあまり症状が見られず、はっきりと診断できないこともありますが、2歳頃までにはX線検査で診断することができます。

アメリカには、股関節形成不全の診断のための整形外科財団があるそうです。

治療法について

股関節形成不全の治療は、運動制限や体重管理のほかに、抗炎症剤や痛み止め薬の投与、場合によっては手術が行われます。

犬がまだ成長期にあって、症状が軽ければ運動制限をしたり、安静にしたりして股関節の形成を待ちます。痛みがあるようなら、運動制限や体重管理のほかに緩衝アスピリンやサルチル酸などの薬を投与し、症状の進行を防ぎます。

薬の投与で症状が改善されない場合は、骨盤3点骨切り術(骨盤の3カ所の骨を切る)や恥骨筋切除術(恥骨筋を取り除く)、大腿骨頭切除術または線維性偽関節形成術(大腿骨の先端である骨頭を切断する)などの手術を行います。

予防法

7割は先天性のものですが、3割は運動不足や栄養不足で筋肉が発達しないことや、肥満が原因になるので、適度な運動と栄養管理をしましょう。

両親が股関節形成不全の場合、股関節形成不全になる確率が90%以上にもなるので、そのような犬は、絶対に交配させないようにしなければなりません。

股関節形成不全は予防と早期発見が大切!

股関節形成不全の原因は遺伝が多いですが、運動や栄養不足といった予防できる原因もあるので、病気に関する知識をつけてしっかり予防することが大切です。

もしも股関節形成不全になってしまっても、できるだけ早く治療を始めるために早期発見しましょう。あたたかい場所では、股関節形成不全の痛みをすこし和らげることができるので、冬はあたたかい寝床をつくってあげるなどの工夫をしてみると良いかもしれません。

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