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メインクーンって?性格や毛色、かかりやすい病気、寿命など

  2020/09/10
 

メインクーンは、世界一体の大きな猫です。「ジェントルジャイアント(Gentle giant:穏やかな巨人)」と呼ばれ、温和な性格と大きな体が特徴的な猫種です。今回は、そんなメインクーンの性格や大きさ、かかりやすい病気などをご紹介します。

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メインクーンとは

メインクーンとはどんな猫なのか、特徴や性格、歴史についてご紹介します。

メインクーンの基本データと特徴

見つめるメインクーン

【英語名】 Maine Coon
【体重】 3〜6.5kg
【体高】 27〜29cm
【寿命】 11〜14年
【毛種】 長毛種

メインクーンは、たまご型の大きなツリ目や、先が尖っていてタフト(Tuft:長毛種の耳の内側・足の指の内側にある長い毛束)のある耳が特徴的な猫です。体が大きいだけでなく、「世界一しっぽが長い猫」「世界一ヒゲの長い猫」としてギネスに掲載されたこともあります。

メインクーンは、アメリカで自然発生した猫種で、先祖は不明とされています。アメリカのニューイングランド地方メイン州が原産とされており、メイン州公認の「州猫」に認定されています。メインクーンという名前は、体の模様や狩りの習性がアライグマ(Racoon:ラクーン)に似ていることに由来します。

厳しい環境にも適応できるよう、厚く耐水性のある被毛を持っています。特に、首のまわりやおなかの毛が長いのが特徴です。

メインクーンの性格

メインクーンは、穏やかで優しい性格の猫種です。飼い主に対して忠実で、賢い猫でもあります。また、人や他の動物との協調性もある猫種であると言われています。

メインクーンの毛色

メインクーンの毛色は、公認のものだけで30種類以上あります。ホワイト・ブラック・ブルー・レッド・クリーム・ブラウンクラシックタビー・シルバーマッカレルタビー・ブラック&ホワイトなど全ての毛色が認められています。

ただし、チョコレート・ラべンダー・濃いタビー(縞模様)の毛色のメインクーンは存在しません。最も一般的なのは、ブラウン・クラシック・タビー(茶縞)という毛色です。

メインクーンの目の色

メインクーンは、毛色だけでなく目の色も豊富な種類があります。グリーン・グリーンゴールド・ゴールド・ブルーなどの色があり、片方の目の色がもう一方と異なるオッドアイのメインクーンもいます。

ノルウェージャンフォレストキャットとの違い

ノルウェージャンフォレストキャットの横顔

メインクーンは、ノルウェージャンフォレストキャットと似ていると言われることがありますが、横顔に違いがあります。メインクーンには、鼻筋に「ジェントルカーブ」と呼ばれる緩やかな流線形のくぼみがあります。一方、ノルウェージャンフォレストキャットにはこれがありません。上の写真は、ノルウェージャンフォレストキャットの横顔です。

メインクーンの歴史

伏せるメインクーン

メインクーンの起源は諸説あり、定かなことはわかっていません。最も有力な説は、ヴァイキングの船に乗っていた猫、スコーガットと見た目が似ていることから、船から逃げ出したスコーガットとアメリカ土着の猫の間に生まれた猫がメインクーンであるという説です。

1861年に初めてキャットショーに登場し、1895年にはニューヨークのキャットショーでベストキャットに選ばれました。しかし、当時はあまり注目されず、公認されたのは1985年になってからです。

メインクーンがかかりやすい病気

メインクーンの顔

純血種の場合、遺伝的にかかりやすい病気がある場合があります。メインクーンは、皮膚や消化器、泌尿器の病気、心筋症などにかかりやすいとされています。

肥大性心筋症

心臓の筋肉が分厚くなることで周りを圧迫し、様々な機能障害が起こる病気です。メインクーンの場合、優性遺伝で遺伝すると言われています。

症状

  • あまり動かなくなる
  • ご飯を食べていても痩せる
  • 呼吸困難になる
  • 呼吸が荒くなる
  • など

多発性嚢胞腎

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)は、左右の腎臓にのう胞(水ぶくれ)がたくさんでき、腎臓の正常な組織が破壊されてしまう病気です。最終的には、腎不全に至ります。

症状

  • おなかが張る
  • 食欲がなくなる
  • 水をよく飲むようになる
  • 尿の量が多い
  • よく吐く
  • など

メインクーンと暮らそう

メインクーンの子猫

メインクーンは、大きな体と穏やかで優しい性格が特徴の猫です。メインクーンの特徴をよく知ることで、より良い関係を築くことができるかもしれません。

【参照】
まるごとわかる 猫種大図鑑
The Cat Fanciers’ Association

 - 猫の種類

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