ゴールデンライオンタマリンって?日本の動物園には4頭しかいない!?
ゴールデンライオンタマリンという動物を知っていますか?金色に輝く美しい毛を持つ小型の猿で、日本では1つの動物園でしか見ることのできないとても珍しい種類の猿なんです。今回は、ゴールデンライオンタマリンという小さな猿について、その特徴や生活などについてご紹介します。
photo by Susanne Nilsson
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ゴールデンライオンタマリンという動物を知っていますか?金色に輝く美しい毛を持つ小型の猿で、日本では1つの動物園でしか見ることのできないとても珍しい種類の猿なんです。今回は、ゴールデンライオンタマリンという小さな猿について、その特徴や生活などについてご紹介します。
photo by Susanne Nilsson
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ゴールデンライオンタマリンとはどんな動物なのか、まずはその特徴や野生での生活についてご紹介します。
photo by Michael Bentley
【体重】 630〜710g
【体高】 25〜31cm
【寿命】 10〜16年
【分類】 霊長目 オマキザル科 ライオンタマリン属
【分布】 ブラジル東南部
ゴールデンライオンタマリンの最大の特徴は、赤みのある金色の毛色でしょう。とてもきれいな毛色であることから、ペットとして飼うために乱獲されたこともありました。今ではもちろん、法律で禁止されています。
頭頂部や頬、首まわりの毛がひげのように長く、ライオンのたてがみように見えることと、毛色が金色であることがゴールデンライオンタマリンという名前の由来です。
photo by Susanne Nilsson
ゴールデンライオンタマリンの行動範囲は200ヘクタールほどで、木から木へと上手に飛び移りながら樹上生活をします。昼行性の動物なので、夜になると洞(うろ:木に開いた穴)で眠ります。洞は、数年にわたって同じ場所を使うこともあるそうです。
ゴールデンライオンタマリンは、大西洋沿岸のマタアトランティカという熱帯雨林に生息しますが、開発に伴って熱帯雨林が減少したため、二次林(伐採や山火事、風害、水害などで原生林が破壊された後、自然または人為的に再生した林)にも生息します。
ゴールデンライオンタマリンは、1頭のメスと2〜3頭ほどのオスを含む2〜11頭の家族で群れをつくって生活します。仲間同士の絆がとても強く、親が子供にえさを与えるだけでなく、大人同士でもえさを分け合います。
ゴールデンライオンタマリンは、7月〜翌年の3月にかけて2頭の子供を産みます。子供は、母親の体重の20%にも及ぶため、母親の育児にかかる負担は大きいと言われています。
子育ては、メスが授乳し、オスが背負って子守りをするという役割分担がありますが、群れのすべてのオスとメスが協力して行います。食性は雑食で、果実や樹液、花の蜜、昆虫、貝類、カエルやトカゲなどの動物、鳥類の卵などを食べます。
photo by hoge asdf
ゴールデンライオンタマリンがいるのは、静岡県浜松市にある浜松市動物園です。1994年12月、ブラジルから初めて2匹のゴールデンライオンタマリン(オスのリオとメスのリカ)が来園しました。
相性の良かった2匹の間には、38頭もの子どもが生まれたそうです。リカは2006年に、リオは2013年4月に亡くなっており、浜松市動物園では現在、ハイアン、ボビー、エリオ、ウィリーという4匹のオスのゴールデンライオンタマリンが暮らしています。
【住所】 〒431-1209 静岡県浜松市西区舘山寺町199
【入園料】 [大人(高校生以上)] 410円
※中学生以下、満70歳以上の方は無料です。
【開園時間】 9:00~16:30
※閉園1時間前まで入園することができます。
【定休日】 年末(12月29日〜12月31日)
【HP】 浜松市動物園のホームページ
photo by Jeroen Kransen
きれいな毛色が目を引くだけでなく、小さな体で生き抜くために家族の絆がとても強いというゴールデンライオンタマリン。
ですが、実はゴールデンライオンタマリンは絶滅危惧種に指定され、世界的に厳しく管理されている動物なんです。開発のための森林伐採による生息地の破壊、ペットや展示、食用のための乱獲などにより、生息数は減少してしまいました。
ゴールデンライオンタマリンが住む海沿いは、人間にとって活動しやすく、牧場や農地、都市などとして栄えることの多い場所であるため、生息地であった森のうち、93%ほどが伐採されてしまったと言われています。
現在では、保護区の指定やただし、植林、飼育して繁殖させ、野生に帰す試み(再導入)が進められ、ゴールデンライオンタマリンの生息数は増加傾向にあります。
1960年代の生息数は200頭、1990年代はじめの生息数は560頭、そして現在は1000頭を超えると推定されています。しかし、増加傾向にあるとはいえ、油断することなく、これからも人の手でゴールデンライオンタマリンを守っていかなければなりません。
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