「殺処分室のない動物保護センター」が神奈川県に!
今でも行われている犬や猫の殺処分。動物愛護団体などの活動によって、譲渡数も増えてはいますが、未だに殺処分はなくなっていません。そんな中、殺処分数0を達成している都道府県がいくつかあります。神奈川県もそのうちの一つですが、今度は殺処分室のない動物保護センターの建築を予定しているそうです。
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今でも行われている犬や猫の殺処分。動物愛護団体などの活動によって、譲渡数も増えてはいますが、未だに殺処分はなくなっていません。そんな中、殺処分数0を達成している都道府県がいくつかあります。神奈川県もそのうちの一つですが、今度は殺処分室のない動物保護センターの建築を予定しているそうです。
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殺処分とは、飼い主のいない犬や猫などの動物を保健所などの施設で殺し、処分するものです。全国では、毎年およそ13万匹の犬や猫が殺されています。
殺処分の方法は、犬や猫を閉じ込めた部屋やボックスに二酸化炭素ガスを注入したり、麻酔注射を打ったりする方法です。「安楽死」と呼ばれてはいるものの、どちらも実際は痛みや苦しみをともなうと言われています。
動物病院などで、やむを得ず安楽死を選ばなければならない場合、痛みや苦しみのない麻酔注射をすることがありますが、それは殺処分での安楽死のやり方とは違います。
動物病院での安楽死のレベルで殺処分を行おうとすると、コストがかかるからだそうです。殺処分は、犬や猫のことを考えることなく、全て人間の都合で行われていることなのです。
実は、殺処分施設のない動物保護センターをつくるという動きは、今回が初めてではありません。今年4月、京都にオープンした動物保護センターは、殺処分施設のないセンターです。
総工費7億円で、寄付で集まった1億1,100万円のうち、8,000万円を使って建設されました。そんな中で、殺処分施設のない動物保護センターの建設を決めた神奈川県のセンターについてご紹介します。
神奈川県は、2014年度の犬と猫の殺処分数をゼロにしました。犬は508匹、猫595匹を引き取り、病死や自然死の110匹を除くすべての犬と猫の譲渡を達成しました。
ピーク時は18,000匹もの犬と、12,000匹もの猫が殺されていましたが、譲渡先を探してくれる動物愛護団体やボランティアの協力によって、殺処分数が減っていきました。犬に関しては、2年連続ゼロを達成しているそうです。
神奈川県動物保護センターは、横浜市と川崎市、横須賀市、相模原市、藤沢市以外の地域の犬や猫を引き取っています。センターには、42のボランティア団体や個人が登録していて、新しい家族を探したり、子猫や子犬を育てたりする活動をしているそうです。
神奈川県は、殺処分室のない動物保護センターの建設を予定しています。殺処分ではなく、譲渡のための施設です。4年後の2019年に完成する予定で、総工費の11億円は一般からの寄付を募ってまかないます。
今のセンターは40年前に建てられたもので、ガス室と焼却炉が大半を占める、殺処分のための施設です。ここでは、犬や猫がセンターに連れ込まれてから6日目に殺処分が行われていました。
建て替えが必要となったことを機に、殺処分室のない施設にすることを決めたそうです。新しいセンターの広さは、今とほとんど同じおよそ2000平方メートルで、殺処分室がないことはもちろん、ドッグランや動物たちの個室、シャンプーやトリミングなどを行う施設、譲渡に使う場所、来場者と動物がふれ合える場所などを設けます。災害の時には、一時的なペットの預かりスペースとしても利用する予定です。
今年度に1億円、完成予定の前年である2018年度までに、総工費の11億円を集める予定ですが、寄付が集まらなかった場合も税金を使って建設するそうです。
殺処分がないことは、本来あたり前のことです。犬や猫を売ってお金を稼ぐために、子犬や子猫をたくさん産ませる人がいて、子犬や子猫の可愛さに一目惚れをして、深く考えず無責任に犬や猫を飼ってしまう人がいます。
そして結局飼えなくなったり、飼う人がいなくて「余ってしまった」犬や猫たちは捨てられ、殺されてしまいます。それはとても身勝手で、正しくないことだからです。犬や猫たちは、人間に利用されるために生きている訳ではありません。
殺処分がないのはあたり前だから、殺処分室のない動物保護センターもできてあたり前と言えるかもしれません。それでも、これまでなかったものがつくられ始めたのは、殺処分を0にするためのとても大切な1歩です。
殺処分はきっと、少しずつながらなくなっていくものだと思います。それは、殺処分は本来あるべきものではないからです。おかしいと気づいた人から、「殺処分をなくすべき」と声をあげています。
地道に犬や猫たちの世話をしながら、新しい飼い主を探す活動をしているボランティアさんたちもたくさんいます。そして、今回のように殺処分室のない動物保護センターが建設されたりと、殺処分をなくす動きは少しずつ加速しています。
それでも、1日でも早く殺処分をなくすために、1人1人ができることから始めてみるということがとても大切なのかもしれません。
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