毛が抜けない犬と抜ける犬?犬の毛について知ろう!
まっすぐな毛やくるくるした毛、ごわごわと硬い毛など、犬の毛にはたくさんの種類がありますが、その役割は保温だけはありません。皮膚の乾燥を防いだり、紫外線から守ったりする役割も果たします。
今回は、犬の毛はどのように生えているのか、毛が抜けない犬と抜ける犬がいるのはなぜかなど、犬の毛についてまとめてみました。
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まっすぐな毛やくるくるした毛、ごわごわと硬い毛など、犬の毛にはたくさんの種類がありますが、その役割は保温だけはありません。皮膚の乾燥を防いだり、紫外線から守ったりする役割も果たします。
今回は、犬の毛はどのように生えているのか、毛が抜けない犬と抜ける犬がいるのはなぜかなど、犬の毛についてまとめてみました。
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犬の場合は、人間のようにひとつの毛穴から1本の毛が生えるのではなく、ひとつの毛穴から複数の毛が生えます。一次毛と呼ばれる毛が2〜5本、二次毛と呼ばれる毛が5〜10本ほど生えています。
一次毛は太く、油分を含むので防水性があり、水などから二次毛を保護します。そして二次毛は細くて柔らかく、密集して生え、体を保温する役割を持ちます。
二次毛にはありませんが、一次毛には立毛筋があり、犬はこの一次毛を逆立てることがあります。体温調節をしたり、興奮したりしている時に見られます。
一次毛のことを上毛(うわげ)、またはオーバーコート、二次毛のことを下毛(したげ)、またはアンダーコートと呼びます。
犬の毛は、一定のサイクルで新しい毛が生え、古い毛が押し出されて抜け落ちます。「成長期→中間期(退行期)→休止期」というサイクルで、犬の毛は休止期の後に抜けます。このサイクルは毛周期(もうしゅうき)と呼ばれ、温度や湿度、日照時間、栄養、ストレスなどの要因によって変わってきます。
春と秋にある換毛期になると、普段よりも多くの毛が抜け落ちるようになります。夏の暑さや冬の寒さから身を守るために換毛期があり、毛が生え変わるのです。
換毛期のない犬もいて、そのような犬は毎日少しずつ毛が抜けていきます。
あまり毛が抜けない犬とよく抜ける犬がいるのは、上毛と下毛の両方が生えている犬(ダブルコート)と、上毛しか生えていない犬(シングルコート)がいるからです。
ダブルコートの犬には換毛期があり、シングルコートの犬には換毛期がありません。換毛期のない犬は毎日少しずつ毛が抜けるので、あまり抜け毛が目立たないのです。
photo by Paul Morris
上毛と下毛の二重構造になっています。春と秋に換毛期があり、春には暑い夏に向けて下毛が抜け、秋には寒さに負けないよう下毛が生えます。日本には四季があるので、日本が原産の日本犬はダブルコートです。
(例) 日本犬・ロングコートチワワ・ポメラニアン・ウェルシュコーギーペンブローク・シェットランドシープドッグ・ボーダーコリーなど
photo by Yasuhiko Ito
下毛が退化し、上毛のみの一重構造になっています。暖かい地域で改良されたため換毛期はなく、比較的寒さに弱い犬が多いです。室内で飼われてきた愛玩犬はシングルコートなので、あまり抜け毛が目立ちません。
(例) プードル・パピヨン・マルチーズ・ヨークシャーテリア・スムースコートチワワ・ボクサー・イタリアングレーハウンドなど
犬の毛は、人間より薄くて弱い皮膚を守るための大切な役割を果たしています。
最近では室内飼いの犬が増え、毛が抜けない犬が注目されていますが、毛が抜けない犬にしても毛が抜ける犬にしても、大切な役割を果たしている犬の毛ですから、しっかりとケアをしてあげる必要があります。
ブラッシングの効果や道具、正しい手順に関する記事も参照してみてください。
また、プードルは毛が抜けない犬としても人気なようですが、プードルは放っておけば毛が伸び続ける犬種なので、ブラッシング以外に定期的なトリミングも必要です。
そういったことも踏まえた上で、一緒に暮らすパートナーを選ぶと良いかもしれませんね。
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