ポメラニアンってどんな犬?性格や毛色、かかりやすい病気など
ポメラニアンは、ふわふわで愛嬌たっぷりの可愛い見た目で、日本でも海外でも大人気の犬種です。日本では常にトップ5に入るほどの人気で、アメリカでもトップ15に入っています。今回は、そんなポメラニアンの性格や毛色、かかりやすい病気などについて紹介します。
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ポメラニアンは、ふわふわで愛嬌たっぷりの可愛い見た目で、日本でも海外でも大人気の犬種です。日本では常にトップ5に入るほどの人気で、アメリカでもトップ15に入っています。今回は、そんなポメラニアンの性格や毛色、かかりやすい病気などについて紹介します。
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ポメラニアンとはどんな犬なのか、特徴や性格、歴史についてご紹介します。
photo by Patrizio Cuscito
【体重】 1.3〜3kg
【体高】 17〜20cm
【寿命】 12〜16年
ポメラニアンは、愛玩犬(トイ)に分類される小型犬で、スピッツ系の犬種の中では最も小さいです。もともとはソリ引きなどをしていた中型犬のジャーマン・スピッツ(サモエド)が小型化された犬なので、海外では小さなスピッツを意味する、「ツヴェルク・スピッツ」として名前が知られています。
小さな耳や、ふわふわと柔らかい下毛が生えたダブルコートの被毛、巻尾がスピッツと似ていますね。ボリュームのある首周りと胸の毛が特徴的な犬で、手足は細いですが、体は引きしまっています。
ポメラニアンという名前は、ドイツの東部とポーランドの国境にある「ポメラニア地方」という地名に由来します。
photo by madabandon
ポメラニアンには、なんと13種類もの毛色があります。日本でメジャーなオレンジをはじめ、レッド、ホワイト、ブラック、ブラウン、クリーム、ブルー、ビーバー、チョコレート、オレンジ・セーブル、ウルフ・セーブル、ブラック・タン、パーティ・カラーの13種です。
ポメラニアンは、サモエド(ジャーマン・スピッツ)というスピッツ系の犬を祖先とします。スピッツというのは、中世のドイツ語で「とがった鼻先」を意味するそうです。
下の写真がサモエドですが、真っ白なふわふわとした毛が生えていて、ポメラニアンに似てとても可愛いですね。
photo by katsuuu 44
ポメラニア地方では、いろいろな種類のスピッツ系の犬たちが飼われていて、ポメラニアンの祖先であるサモエドもここで暮らしていました。この場所で、ポメラニアンのもとになる犬が繁殖されていたと言われています。
ポメラニアンという名前で呼ばれるようになったのは、イギリスに入ってからのことです。
17世紀になってから、ヴィクトリア女王やマリー・アントワネットなど、多くの王族に飼われるようになったことで、イギリスでは大人気の犬種となりました。
なかでもヴィクトリア女王はポメラニアンを可愛がり、繁殖もおこなったそうです。それによってポメラニアンの小型化が進み、イギリスに入ったばかりの頃は日本スピッツほどの大きさだったのが、その半分ほどの大きさにまで小さくなったと言われています。
ポメラニアンは1870年にKC(The Kennel Club:イギリスのケネルクラブ)で、1900年にはAKC(American Kennel Club:アメリカののケネルクラブ)で認定され、今では人気の犬種です。
photo by youngthousands
ポメラニアンはとてもフレンドリーで賢く甘えん坊、そして勇敢で活発な性格です。敏感で警戒心が強いという、サモエドらしさも持っているので、慣れないものにはよく吠えます。
次に、ポメラニアンの飼い方について、ケアの仕方やしつけ、気をつけたい病気を紹介していきます。
ふわふわとしたポメラニアンの毛は絡まりやすいので、毛が絡まらないように、毎日のブラッシングが必要です。また、定期的にトリミングをする必要もあります。
もともとソリ犬として寒い地域にいた犬なので、暑さは苦手です。夏には暑さ対策をしっかりしましょう。
ポメラニアンは賢い犬なので、教えたことを覚えるのは早いです。
飼い主と一緒にいることが大好きなので、しつけをしておかないと飼い主と離れるときに不安になってしまうことがあります。
また、一度怖いと感じたものに対してはおびえ続けてしまい、無駄吠えをするようになってしまうことがあるので、子犬のころから、他の犬や人、ものとふれあわせて、慣れさせておきましょう。
photo by Elias Gayles
純血種は、近親での交配が繰り返されたことで、遺伝的な弱点を持っています。ポメラニアンは体が丈夫とも言われますが、以下のような病気やけがには気をつけましょう。
膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝関節にある膝蓋骨(膝のお皿)がずれてしまう病気です。生まれつきのものと外傷によるものがありますが、生まれつきのものがほとんどです。
時間が経つほど骨は変形して、歩けなくなってしまうこともあるので、症状があるようなら子犬のうちに治しておきましょう。
【症状】 後ろ足を浮かせて歩く・真後ろから見て、後ろ足が内側か外側に曲がっているなど
【治療】 投薬・手術など
【予防】 室内で滑らないようにじゅうたんなどを敷く・足の筋肉をつけるために適度な運動をする
小型犬に多い気管虚脱は、ポメラニアンの場合もかかりやすい病気のひとつです。軟骨と膜で構成された円形の気管(本来肺に空気を送る役割を持つ)が変形し、だ円形に近づくことで炎症を起こしたり、呼吸困難になったりします。
首輪での圧迫や、肥満も気管虚脱の原因になります。
【症状】 異常な呼吸音・呼吸困難・がちょうの鳴き声のようなせき(運動をしたり興奮したりしているときはひどくなる)・失神・チアノーゼ(歯茎や舌が紫色に変色)・発熱
【治療】 気管支の拡張剤や抗炎症薬、鎮静剤の投薬・手術など
【予防】 散歩のときにリードを引っ張らせない・肥満にならないようにする
ポメラニアンの骨は細いので、ちょっとした衝撃でも骨折してしまいます。前足の骨折が多く、ソファからの飛び降りにも注意が必要です。
【症状】 足を浮かせて歩く・腫れている・触られるのを嫌がるなど
【治療】 固定
【予防】 高いところから飛び降りさせない
停留睾丸とは、生後2〜3ヶ月になっても睾丸が両方、または片方陰のう(袋)に入っていない状態のことです。本来、睾丸は1ヶ月ほどで陰のうの中に入るのですが、他の場所にとどまってしまうことがあるのです。
体内にあると体温であたためられてしまい、腫瘍になりやすいので、早めに摘出しておいたほうが良いでしょう。
【症状】 陰のうを触ったときに睾丸がない
【治療】 摘出手術
【予防】 遺伝性なので予防はできない
ふわふわとしたシルエットがとても可愛くて、魅力いっぱいのポメラニアン。ポメラニアンの特性をよく知った上で、一緒に暮らしてみましょう。
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