フラミンゴの赤ちゃんはピンクじゃない!?繁殖と子育て
鮮やかなピンク色をした体が特徴的なフラミンゴですが、実は赤ちゃんの体色はピンク色ではありません。今回は、フラミンゴのちょっと変わった繁殖と子育てについてご紹介します。
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鮮やかなピンク色をした体が特徴的なフラミンゴですが、実は赤ちゃんの体色はピンク色ではありません。今回は、フラミンゴのちょっと変わった繁殖と子育てについてご紹介します。
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photo by Tomoaki Kato
特徴的なピンクや赤の体色は、えさとする藻類やエビなどに含まれる色素によるものです。そのため、フラミンゴの赤ちゃんの体色はまだピンク色ではありません。
孵化(ふか)したばかりの赤ちゃんは、真っ白な体をしています。そして、1週間ほど経つと少しずつ灰色になり、2年以上経ってようやく赤ちゃんは親と同じようなピンク色の体色になります。
また、大人のフラミンゴのくちばしは下向きに曲がっていますが、生まれたばかりの赤ちゃんのくちばしはまだ曲がっていません。1週間ほど経つ頃にくちばしが曲がってきます。
photo by Tomoaki Kato
フラミンゴは、群れをつくって生活する鳥ですが、求愛行動も群れの仲間と一緒に行います。フラミンゴの求愛は、首とくちばしを上に上げて頭を左右に振ったり、翼を広げたります。
日本だと、ちょうど春頃に繁殖のシーズンを迎えます。求愛が成功し、カップルができると、フラミンゴは湖に堆積した泥や砂で、高さ10〜30cmほどの巣を作ります。巣を作りたい場所を探し、そこにくちばしで泥を盛り、ひとつの巣にひとつの卵を産みます。
産んだ卵は、オスとメスが交互に温め、30日程度で孵化します。フラミンゴの赤ちゃんは、くちばしにある卵嘴(らんし)という突起状のもので卵を割って外に出てきます。
親鳥は、赤ちゃんが生まれてから1〜2週間は世話をしますが、それ以降赤ちゃんはクレイシュと呼ばれる共同保育場に入ります。クレイシュには、なんと30万匹ものフラミンゴの赤ちゃんたちが属すこともあります。クレイシュでは、親以外の鳥たちも赤ちゃんを守るのです。
フラミンゴの赤ちゃんは、生後3週間ほどまで「フラミンゴミルク」と呼ばれる赤いミルクを飲んで育ちます。フラミンゴミルクは、タンパク質や脂肪を多く含み、赤ちゃんは親鳥の口から吐き戻されたものを口移しで与えられます。メスだけでなく、オスも赤ちゃんにミルクを与えるというから驚きです。
フラミンゴの赤ちゃんは、生後6〜11週経つと自分で水中からえさを食べるようになります。
鳥が赤ちゃんにミルクを与えて子育てをするというのは、とても珍しいことのようです。フラミンゴはメスとオス、さらには群れの仲間たちみんなと協力し合って、赤ちゃんを一人前に育てるのですね。
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