シマアジってどんな鳥? 名前の由来やメスとオスの違いを解説
「シマアジ」と聞いて、まず思い浮かぶのは魚かもしれませんね。ですが、実はシマアジという鳥もいるんです。シマアジは旅鳥(渡りの途中で日本を通リ過ぎる鳥)なので、日本に来るシマアジの数は少数ではありますが、3〜4月や10月には日本でも見ることができます。
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「シマアジ」と聞いて、まず思い浮かぶのは魚かもしれませんね。ですが、実はシマアジという鳥もいるんです。シマアジは旅鳥(渡りの途中で日本を通リ過ぎる鳥)なので、日本に来るシマアジの数は少数ではありますが、3〜4月や10月には日本でも見ることができます。
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photo by Luciano 95
【体長】 38cm
【体重】 310〜400g
【分類】 カモ目カモ科マガモ属
シマアジは小型のカモ類で、コガモとほとんど同じ大きさの鳥です。大きな群れはつくらず、単独か数羽〜十数羽の群れで、基本的に地上と水面で生活します。あまり人を恐れることのない鳥です。
湖沼や河川、湿原、水田、干潟などに生息し、標高800mほどの山地の水辺でも見られることがあります。
繁殖期のオスの羽は、頭の部分が赤紫褐色で、目の上には白色の長い眉斑(びはん:眉状の線)がよく目立ちます。この部分がシマアジの「シマ」の由来になっていると言われています。お腹は白く、背や胸は黒褐色で、背にはいくつかの白と黒の飾り羽(主に求愛行動に使われる変形した羽毛)を持ちます。
飛んでいるときによく見える雨覆い羽(翼の前側から翼の後ろ側にある、風切羽の基部までを覆う羽)は、青色をしています。繁殖期を過ぎたオスの羽色は、メスのものと似た色になります。
メスの羽はオスより地味で、褐色に黒褐色の斑があります。顔に2本の黒い線が入っています。お腹は淡い色で、雨覆い羽は青灰色または灰褐色です。
オスもメスも、飛んでいるときに見える光沢のある緑色と白のラインがとてもきれいです。
photo by Michele Lamberti
主に植物を食べ、ミズヒエやヒツジグサの種子、イネやニワヤナギなどを食べます。甲殻類や貝類、水生の昆虫などを食べることもあります。
泳ぎながら頭を水面と平行にし、くちばしを浅く水中につけ、くちばしをパシャパシャとたたき合わせながらえさを食べます。水かきを大きく動かし、川や湖の底にあるものを浮き上がらせて食べることもあります。
ユーラシア大陸の北部や中部で繁殖し、冬はアフリカやインド、フィリピンなどに渡り冬を越します。日本にいるシマアジの数は比較的少なく、春と秋の渡りの時に通過することが多いですが、北海道や本州、八丈島、九州など、幅広い地域に飛来することもあります。3月〜4月の間と、10月に湖沼や池畔などで見られることがあります。
産卵期は4月下旬から6月上旬までです。水辺から少し離れた草地や牧草地に巣を作り、7〜12個の卵を産みます。卵はメスによって温められ、22日ほどで孵化します。ひなは35〜40日で飛べるようになります。
日本では、春や秋の河川や干潟、動物園などでもシマアジを見ることができるので、ぜひ観察してみてください。
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