「National Pet Day」ってどんな日？ 制定の理由や過ごし方は？

4月11日の「National Pet Day（ナショナルペットデー）」は、アメリカの「ペットの日」のことです。日本ではあまりメジャーではありませんが、SNSに投稿されたペットの写真を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか？　今回は、National Pet Dayの由来や過ごし方、その他の欧米の動物の記念日を紹介します。

4月11日「National Pet Day」とは

2006年にアメリカで制定された「ペットの日」です。ペットに愛や感謝を伝えること、そして、シェルターで家族を探しているさまざまな動物たちの存在を知ってもらうことを目的としています。制定したのは、ペットと人のライフスタイル専門家であり、動物愛護家のColleen Paige（コリーン・ペイジ）さんです。

Colleenさんは、「全ての動物たちは、愛と慈しみを受けるべき感情のある生き物だと信じています。それは、爬虫類やラットといった動物であっても同じことです。いかなる動物も、人の手によって苦しめられることがあってはなりません。多くの動物たちが「必要とされない」というだけの理由で、毎日亡くなっています。世界中のアニマルラバーの皆さんに、毎月少額でもシェルターや団体に寄付してもらえたら嬉しいです」とコメントしています。

National Pet Dayの過ごし方

公式サイトでは、「National Pet Dayを祝う方法」として10の提案をしています。もちろん提案が全てではありませんが、どう過ごしたら良いかわからない、迷ってしまうという方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. シェルターからペットを引き取る
2. シェルターでボランティアをする
3. 保護施設にブランケットやフード、おもちゃを寄付をする
4. 劣悪な環境にあるブリーディング施設の犬や猫を販売しているペットショップに対し、そういった売買をやめるよう求める行動をする
5. National Pet Day パーティーを開き、全てのペットたちを祝う
6. 愛犬や愛猫の写真を撮り、Facebookに投稿する
7. 近所のお年寄りや病気の人、経済的に困っている人、友人にペットフードや必要なものを買ってあげる
8. National Pet Dayのオフィシャルグッズを購入して、動物たちへの愛情を表現する
9. ペットに新しいおもちゃを買う
10. プロのカメラマンに愛犬の写真を撮ってもらう

欧米の動物の記念日

欧米には、「National Pet Day」の他にもさまざまな動物のための記念日があります。

2月22日・9月4日「National Wildlife Day（野生動物の日）」

2005年にColleen Paigeさんが制定した記念日です。 アメリカ、そして世界中の人々に、守り助ける必要がある絶滅危惧種の動物たちの存在を認知してもらうこと、また、世界中の動物園や動物保護区の働きに感謝することを目的としています。

■公式サイトはこちら

3月23日「National Puppy Day（子犬の日）」

子犬が与えてくれる無条件の愛情に感謝し、祝う日です。さらに、家族のいない保護犬たちを助け、パピーミルなどの悪質なブリーディングに関する正しい知識を伝えることを目的としています。Colleen Paigeさんが2006年に制定しました。

■公式サイトはこちら

6月の最終金曜日「Bring/Take Your Dog to Work Day（愛犬を職場に連れて行こうの日）」

愛犬を職場に連れていくことを推奨する日です。1996年にイギリスで始まり、アメリカではペットシッターの団体「Pet Sitters International」が始めました。

職場に連れて行くことで犬の素晴らしさを伝え、シェルターや保護団体から動物を引き取る選択肢がさらに広まるようにという目的があります。

7月31日・12月2日「National Mutt Day（ミックス犬の日）」

ミックス犬の素晴らしさを知ってもらうための記念日です。「National Mixed Breed Dog Day」としても知られています。この記念日は、National Pet Dayを制定したColleen Paigeさんが2005年に制定しました。

ミックス犬は、純血種の犬たちと比較して遺伝病などが少なく、長生きであると言われています。しかし、純血種の人気は高く、多くのミックス犬がシェルターに残ってしまうそうです。

■公式サイトはこちら

8月8日「International Cat Day（世界猫の日）」

2002年、カナダに本部がある「ifaw」（国際動物福祉基金）が制定した猫の日です。「World Cat Day」とも呼ばれています。

制定理由は明らかになっていませんが、ifawの使命は猫を含む動物を救済することなので、「猫に感謝し、救う日」として制定したのではないかと推測できます。

■公式サイトはこちら

8月17日「Black Cat Appreciation Day（黒猫感謝の日）」

黒猫が家に悪運を呼ぶなどという迷信から、他の毛色の子たちに比べて家族を見つけるのが大変という黒猫。黒猫感謝の日は、そんな黒猫たちをサポートするために始まった記念日です。

始まりは2011年、アメリカに住むWayne Morris（ウェイン・モリス）さんがFacebookに「Black Cat Appreciation Day!!!!!!!!」というイベントページを作成したことだったそうです。実は8月17日は、Wayneさんのご家族June（ジューン）さんの命日。

Juneさんがかわいがっていた黒猫のSinbad（シンバッド）とJuneさんの絆を記念し、8月17日を「世界中の黒猫とその家族との愛を象徴する日」「世界中のシェルターにいる黒猫たちに家族を見つける日」にしたいと思ったそうです。

8月26日「National Dog Day（犬の日）」

アメリカの犬の日です。こちらもColleen Paigeさんが制定した記念日で、2004年に始まりました。

犬種を問わずすべての犬たちに感謝し、譲渡を促進する日とされています。また、「毎年助けが必要な犬の数を認識すること」「警察犬や救助犬などとして、私たちの安全を守るために毎日働いてくれている犬たち、そして愛犬に感謝すること」も目的です。

8月26日に制定された理由は、Colleenさんが10歳の時、家族が彼女にとって初めての犬「シェルティー」を引き取った日だからだそうです。

■公式サイトはこちら
■米国の犬の日「National Dog Day」って？由来や過ごし方を紹介

10月1日「National Black Dog Day（黒犬の日）」

こちらもColleen Paigeさんが2012年に制定した記念日で、欧米では不吉で見栄えが良くないと敬遠されがちな黒い犬たちへの偏見をなくし、幸せ暮らせることを願う日です。

アニマルシェルターでは、黒い犬の里親を探すのに苦労するそうで、黒色が理由でシェルターに残されてしまう犬が減るようにという目的で制定されました。

10月1日に制定された理由は、Colleenさんがシェルターから引き取った黒い犬、Sailor（セーラー）が癌によって亡くなった日だからです。

■公式サイトはこちら

10月29日「National Cat Day（猫の日）」

Colleen Paigeさんが制定したアメリカの猫の日です。猫に感謝し祝い、家族を探している猫を助ける日です。
最も良いのは「保護猫を引き取り命を救うこと」ですが、「愛猫に新しいおもちゃを買う」「美味しいものをあげる」「いつも以上にかわいがる」「シェルターに寄付をする」など、National Cat Dayの祝い方はさまざまです。

■公式サイトはこちら

いつも以上に動物たちを想う1日に

今回ご紹介したNational Pet Dayの他にも、動物たちの記念日は世界にたくさんあります。ペットの愛犬や愛猫はもちろん、家族のいない動物たちのことも想い、それぞれができることをアクションするきっかけになると良いですね。

【あわせて読みたい！】
■米国の犬の日「National Dog Day」って？由来や過ごし方を紹介