肥満による犬の病気まとめ!肥満のおそろしさを知っておこう
最近では太り過ぎの犬を見かけることもあります。犬にねだられてついおやつを与え過ぎてしまったり、フードの量を増やしてしまったり、十分な散歩や運動をさせてあげられなかったりする飼い主がいるためです。
犬の肥満は飼い主の責任であり、肥満は様々な病気のもととなってしまいます。太らせて手遅れになる前に、肥満のおそろしさを知っておきましょう。
photo by Dale
どうぶつをもっと身近に。
最近では太り過ぎの犬を見かけることもあります。犬にねだられてついおやつを与え過ぎてしまったり、フードの量を増やしてしまったり、十分な散歩や運動をさせてあげられなかったりする飼い主がいるためです。
犬の肥満は飼い主の責任であり、肥満は様々な病気のもととなってしまいます。太らせて手遅れになる前に、肥満のおそろしさを知っておきましょう。
photo by Dale
スポンサーリンク
骨と骨の間の関節軟骨がすり減り、炎症を起こします。肥満になることで関節に負担がかかり、関節炎になってしまいます。特に、小型犬は関節炎を起こしやすい傾向にあるので注意しましょう。
【症状】 足をひきずる、歩くスピードが遅い、関節をなめる、関節が腫れたり痛がる
【治療】 抗炎症薬・鎮痛剤の投与、運動制限
椎間板ヘルニアは、背骨の骨の間にある椎間板(ついかんばん)という軟骨が押し出されて飛び出し、脊髄神経を圧迫することで痛みが出る病気です。胸椎と腰椎の境あたりが症状の出やすい箇所です。
階段を降りるときや急な下り坂を下るときは、背骨に負担がかかるので注意しましょう。肥満の犬は、体重を支えきれずに椎間板ヘルニアになりやすいです。また、ダックスフンドやウェルシュコーギーペンブロークなど、胴体の長い犬はこの病気になりやすい傾向があります。
【症状】 腰や首を痛がる・しびれによる後ろ足のナックリング(足の甲の部分を接地する)・かばうように歩く・座った時に後ろ足を前方に投げ出す・尿や便をもらす
【治療】 温熱療法・マッサージ・抗炎症薬、ステロイド剤の投与・レーザー治療・手術
栄養過多により、肝臓に負担がかかることで、肝臓に脂肪がついたり、肝機能低下してしまったりします。
【症状】 食欲低下・お腹の膨れ・体重の減少・黄疸(おうだん)
【治療】 利尿剤の投与
太って体が大きくなったことで心臓に負担がかかり、心筋症や心不全などの心臓系の病気にかかりやすくなります。
【症状】 乾いた咳・失神・お腹の膨れ
【治療】 投薬・安静療法・手術
気管虚脱になると、軟骨と膜で構成された円形の気管(本来肺に空気を送る役割を持つ)が変形し、楕円形に近づくことで炎症を起こしたり、呼吸困難になったりします。
中央部がつぶれて、ほとんど空気が通らなくなってしまうこともあります。太ると気管の周りに脂肪がつくので、肥満の小型犬や中型犬に多い病気です。首輪での圧迫の原因になるので、散歩の時にリードを引っ張らないようにしつけましょう。
【症状】 異常な呼吸音、呼吸困難、激しい乾いた咳、チアノーゼ(歯茎や舌が紫色に変色)、発熱
【治療】 気管支の拡張剤や抗炎症薬、鎮静剤の投与・手術
■犬の気管虚脱とは?症状や原因・薬や手術などの治療法・費用など
これらの病気の他に、本来簡単な手術の場合でも、腹腔内の脂肪が多いことで手術が難しくなるというリスクもあります。
人間であれば病気になるリスクを考えて自分で体重管理をすれば良いのですが、犬の場合はそうはいきません。飼い主が責任を持って愛犬の体重、体調などを管理しましょう。
犬の胃捻転は、年齢と関係なく起こり、特に大型犬がかかりやすい病気です。比較的死亡 …
ペットショップのショーケースでは、たくさんの子犬たちが無邪気に遊んだり、眠ったり …
4月11日の「National Pet Day(ナショナルペットデー)」は、アメ …
パグは「ブサカワ犬」として有名で、他の犬種にはないユニークな顔つきと愛嬌のある性 …
ドッグトレーナーであり、心理学博士のスタンレー・コレン氏は、いくつかのデータをも …
犬の外耳炎は、耳の中の外耳道に起こる炎症ですが、定期的に耳掃除をして耳の中をきれ …
気管虚脱は、犬特有の病気であり、特に小型犬や短頭種(鼻ぺちゃ)の犬がかかりやすい …
まっすぐな毛やくるくるした毛、ごわごわと硬い毛など、犬の毛にはたくさんの種類があ …
市販の全てが安全なドッグフードではなく、粗悪な原材料が使われている場合があります …
犬の白内障は、老犬をはじめ犬がかかりやすい病気のひとつです。原因によっていろいろ …