ジャック・ラッセル・テリアってどんな犬?性格や寿命・体重・しつけなど
ジャック・ラッセル・テリアは、元気いっぱいで遊ぶことが大好きな性格で、可愛らしい見た目からは想像もつかないほど、スタミナ抜群でスポーツ万能な犬なんだそう。今回は、そんなジャック・ラッセル・テリアの性格や寿命、体重、しつけの方法などついてご紹介します。
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ジャック・ラッセル・テリアは、元気いっぱいで遊ぶことが大好きな性格で、可愛らしい見た目からは想像もつかないほど、スタミナ抜群でスポーツ万能な犬なんだそう。今回は、そんなジャック・ラッセル・テリアの性格や寿命、体重、しつけの方法などついてご紹介します。
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ジャック・ラッセル・テリアとはどんな犬なのか、特徴や性格、歴史についてご紹介します。
【体重】 5〜6kg(体高5cmにつき1kgが理想)
【体高】 25〜30cm
【寿命】 13〜15年
ジャック・ラッセル・テリアは、体高よりも胴体のほうが少し長く、細身ながら筋肉質な体つきをした小型のテリアです。その体型を活かして、キツネ狩り専門のテリアとして活躍していました。
細身なのでせまい隙間も通り抜けることができ、機敏で足も速く、馬と同じくらいのスピードで走ることができます。骨太で体が柔らかく、動体視力と反射神経に優れているのもジャック・ラッセル・テリアの特徴です。
ドッグショーでジャック・ラッセル・テリアを審査するときには、指寸法(手で犬の体を触って審査する方法でスパニングとも言う)がとても重視されます。胸は、手のひらに収まる大きさでなければならない、うしろから背骨に親指をあてたとき、親指以外が胸にあたる大きさが理想など、指寸法での基準が定められています。
photo by Fizzy Pup
ジャック・ラッセル・テリアの被毛は、短い毛のスムースと長い毛のラフ、スムースとラフの間くらいの長さのブロークンがあります。3種類とも硬くて短い下毛(アンダーコート)と上毛(オーバーコート)を持ちます。
硬い被毛のおかげで、雨風が強い日でも、穴の中でも身を守ることができるのです。ラフとブロークンは、まゆとあごの毛が長くなっています。
また、ジャック・ラッセル・テリアの毛色は、ブラック&ホワイト、タン&ホワイト、トライカラー(ブラック&タン&ホワイト)の3種類があります。どの毛色の場合でも、耳は暗色です。セーブルのように、ブラックとタンの毛が混ざった毛色のものもいます。
ブルー&ホワイトやブルー&タン&ホワイトもいますが、正式な毛色としては認められていません。
photo by Frugan
ジャック・ラッセル・テリアの祖先犬は、19世紀の半ば、イギリスのデヴォンシャーに住んでいたパーソン・ジョン・ラッセル牧師が繁殖させた、トランプという小さくて白いテリアです。
トランプは、スムース・フォックス・テリアとボーダー・テリアなどがかけ合わせられてつくられた犬です。牧師はキツネ狩りが大好きで、馬と一緒に走ることができ、キツネの巣穴にも入って行くことができるテリア犬をつくろうと考えました。
ジャック・ラッセル・テリアという名前は、牧師の名前からとってつけられました。ジャックという彼の愛称と、ラッセルという名前、テリア犬であることからテリアと名付けられました。
牧師は、ジャック・ラッセル・テリアをドッグショーなどの、キツネ狩り以外の場所に連れて行くことを拒んだそうです。今ではドッグショーに参加するジャック・ラッセル・テリアもいます。
イギリスでは、馬主たちのコンパニオン犬として、とても人気がありました。伝統的なジャック・ラッセル・テリアは胴長短足だったので、そうではないものはパーソン・ジャック・テリアと呼ばれたそうです。
1990年代になると、ジャック・ラッセル・テリアは映画やテレビに登場したことで流行し、人気犬種になりました。
それからジャック・ラッセル・テリアはオーストラリアに伝わり、そこでウェルシュ・コーギー・ペンプローグとかけ合わされたことで、性格が穏やかになり飼いやすくなりました。
ジャック・ラッセル・テリアはとても活発で、よく動き回ります。好奇心旺盛でいたずら好きな犬で、家の中でじっとしているのは苦手です。可愛らしい見た目とは違い、我慢強さがあまりなく、気が短いところもあります。
飼い主に対してはとても愛情深く忠実で、一緒にいることを好みますが、慣れない人のことは警戒します。
猟犬だったなごりで、何かを探したり、動くものを追いかけたり、穴を掘ったりするのが大好きです。とくに猫やねずみ、リス、ハムスターなどの動物を見つけたら追いかけます。
一般的にテリアは、慣れない犬に対して攻撃的なところがありますが、ジャック・ラッセル・テリアは比較的その性質が弱いと言われています。
次に、ジャック・ラッセル・テリアの飼い方について、ケアの仕方やしつけ、気をつけたい病気を紹介していきます。
photo by Huw
ジャック・ラッセル・テリアは、毎日長めの散歩や運動が必要です。運動量が足りないとストレスをためてしまいます。ボール遊びやフライングディスクなどの運動に加え、かくれんぼや追いかけっこなどの頭をつかう遊びも取り入れると良いでしょう。
あたたかい場所では外で飼うこともできますが、飼い主とのコミュニケーションを必要とするので、できるだけ室内で飼いましょう。運動量が必要な犬なので、どちらにしても広めのスペースを確保する必要があります。
被毛のケアは、スムースはブラッシング、ラフとブロークンはプラッキング(死毛などを抜くこと)をするのが基本です。ラフとブロークンの毛は自然には抜けず、長くなると柔らかい毛になってきます。毛を抜くことで新陳代謝を促進して、新しい硬い毛が生えるようにします。
毛を抜くときは、指でも良いですが、トリミングナイフやハサミなどを使っても良いです。毛を抜くときの痛みがストレスにならないように、子犬のころからプラッキングに慣らしておきましょう。
ですが、柔らかい毛になっても良ければ伸ばしても良いです。その場合はブラッシングで被毛をきれいに保ちましょう。
ちなみにプラッキングは、ストリッピングと間違えられることが多いのですが、ストリッピングは、一部の毛を地肌が見えるまで抜くことなので、プラッキングとは違います。シュナウザーなどの犬はストリッピングをします。
しつけの訓練は、毎日少しずつ行うのが良いです。毎日のトレーニングは、飼い主と一緒に何かをすることが好きなジャック・ラッセル・テリアにとって、ストレス解消にもなります。集中力が高く賢い犬なので、そこをうまく活かしてしつけを行ないましょう。
ジャック・ラッセル・テリアは気性が荒く、興奮しやすいところがあるのでよく吠え、咬んでしまうこともあります。そのため、吠え癖や咬み癖がつかないようにしつけを行う必要があります。
また、動くものにはよく反応してしまうのですが、自動車やバイクなど、事故につながりかねない危険なものにも反応してしまうので、そのようなときに止められるようにしつけておかなければなりません。
photo by Dmitry Kalinin
純血種は、近親での交配が繰り返されたことで、遺伝的な弱点を持っています。ジャック・ラッセル・テリアは基本的には体が丈夫ですが、以下のような病気やけがには気をつけましょう。
膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝関節にある膝蓋骨(膝のお皿)がずれてしまう病気です。小型犬によく見られるけがで、ジャックラッセルテリアも例外ではありません。
生まれつきのものと外傷によるものがありますが、生まれつきのものがほとんどです。時間が経つほど骨は変形して、歩けなくなってしまうこともあるので、症状があるようなら子犬のうちに治しておきましょう。
【症状】 後ろ足を浮かせて歩く・真後ろから見て、後ろ足が内側か外側に曲がっているなど
【治療】 投薬・手術など
【予防】 室内で滑らないようにじゅうたんなどを敷く・足の筋肉をつけるために適度な運動をする
photo by Hedgehog Fibres
わんぱくで好奇心旺盛なジャック・ラッセル・テリア。パートナーとして暮らすなら、広い場所でたくさん遊ぶことを、一緒に楽しめると良いかもしれませんね。
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