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ボルゾイって?性格や寿命・毛色・飼い方などボルゾイについてご紹介

  2017/02/15
 

ボルゾイは、見た目がとても美しいことと、とても速いスピードで走れることを特徴とする超大型犬です。走る姿がとてもかっこ良いボルゾイですが、普段は温厚で落ち着きがあり、可愛らしい姿もたくさん見せてくれます。今回はそんなボルゾイについて、性格や飼い方、寿命、注意したい病気などをご紹介していきます。

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ボルゾイってどんな犬?

まず、ボルゾイとはどんな犬なのか、特徴や性格、歴史についてご紹介します。

ボルゾイの基本データと特徴

ボルゾイ

【英語名】 Borzoi
【体重】 35〜48kg
【体高】 69〜79cm
【寿命】 10〜12年

ボルゾイは、ロシア原産の超大型のサイトハウンド(視覚ハウンド)です。寒い地域が原産の犬なので、極寒の環境下でも優れた視覚を活かして狩りをすることができます。

また、ボルゾイの体は、イルカのような流線型をしていて足がとても速く、最高速度は時速50kmにもなります。その優れた走行能力は、馬以上と言われています。ちなみに、ボルゾイという名前は、ロシア語で「俊敏」を意味するそうです。

ボルゾイは、優雅で気品のある見た目の通り、普段はおとなしいですが、動くものを見つけた瞬間ものすごいスピードで走り出します。もともと猟犬だった名残なのでしょうね。

こちらが走るボルゾイの動画です。全速力ではありませんが、走行能力の高さが伺えますよね。

ちなみに、今ではボルゾイと呼ばれていますが、1936年以前はボルゾイではなく、ロシアン(ラシャ)・ウルフハウンド(ロシアのオオカミ猟犬)と呼ばれていました。その名前の通り、ボルゾイはオオカミ狩りの猟犬だったので、噛む力がとても強いです。

また、ロシアでの「ボルゾイ」というのはサイトハウンドの一般名称で、ホータイやサウス・ロシアン・ステップ・ハウンド、タズィー、タイガンなどの犬もボルゾイに分類されています。

ボルゾイの被毛・毛色

ボルゾイ

photo by Deb

ボルゾイは長い被毛を持ちますが、まっすぐな毛や、ウェーブがかかっている毛、カールしている毛など特徴は個体によって異なります。被毛が長いことで、雪から体を守ることができるのです。

ボルゾイの毛色は様々で、白やグレー、黒など、ブルーとブラウン(レヴァー)以外の毛色は全てあります。ボルゾイの毛色として多いのは、白がベースで、グレーやレモン、クリーム、ブラックなどの斑点があるものです。日本では、白系のボルゾイの人気が高いそうです。

ボルゾイの歴史

ボルゾイ

photo by Deb

ボルゾイは、もともとオオカミから人間を守るためにつくられた犬です。グレイハウンドやサルーキ、ロシアン・シープドッグなどが交配された犬種だと考えられています。

15〜16世紀頃、ロシアの貴族の間でオオカミ狩りが流行しました。ボルゾイはオオカミよりも速く走ることができたので、2頭1組、または3頭1組でオオカミを追いかけ、捕まえました。当時は、オオカミ狩りの大会が開かれたこともあったそうです。

ボルゾイは、ロシア帝国の貴族に飼われていた犬で、貴族の象徴と考えられていたので、ロシア革命後に貴族社会が崩壊すると、多くのボルゾイが殺されました。

そのため、ロシアではほとんどボルゾイがいなくなった時期があったそうです。しかし幸いなことに、革命前に海外の王侯貴族に贈られていたボルゾイがいたため、種が絶えずに済みました。

日本では、1992年にアメリカから「ベルサリウス」というオスのボルゾイが来日したことがきっかけで、ボルゾイの愛好家が増えたと言われています。アメリカなどでは、その優雅な見た目からモデルとして活躍するボルゾイもいるそうです。

ボルゾイの性格

ボルゾイ

photo by Deb

ボルゾイの性格は、マイペースでおとなしいです。あまり吠えることもありません。サイトハウンドの狩りでは、人間がいない場所での判断力が求められたことから、思考力が高く独立心の強い性格をしていると言われています。

ボルゾイは、サイトハウンドの中では最も友好的な性格の持ち主です。

ボルゾイの子犬

立ち上がると2mにもなると言われる、超大型犬のボルゾイですが、そんなボルゾイの子犬とはどんな姿をしているのでしょう?ボルゾイの子犬の写真を集めてみました。

こちらは、生まれたばかりのボルゾイの子犬です。まだ鼻先が短くて、ボルゾイらしさはあまり目立ちませんね。

こちらは、母親の乳を飲むボルゾイの子犬。とっても可愛らしいですよね。

cilawsさん(@cilaws)が投稿した動画

こちらは、まだ子犬のボルゾイ。こんな風に成長していくのですね。あどけない表情がとても可愛らしいです。

ボルゾイの飼い方

次に、ボルゾイの飼い方について、ケアの仕方やしつけ、気を付けたい病気を紹介していきます。

運動・ケア

ボルゾイ

photo by Deb

毎日時間をかけて運動させることが大切です。長めの散歩のほかに、広い場所でのダッシュなど、走らせてあげると良いです。同じくらいの体格の犬と一緒に、ドッグランなどで走らせたり、思いっきり遊ばせてあげたりするのも良いでしょう。

週に3回ほどはブラッシングをして、被毛のケアをしましょう。換毛期にはよく毛が抜けるので、特に念入りにブラッシングをしてあげてください。

注意したい病気

ボルゾイ

photo by Deb

純血種は、近親での交配が繰り返されたことで、遺伝的な弱点を持っています。ボルゾイは比較的体が丈夫だと言われますが、以下のような病気に気を付けましょう。

胃捻転

胃捻転は、胃がねじれてしまう病気です。大型犬がかかりやすい病気で、ボルゾイも例外ではありません。ご飯の食べすぎや水の飲みすぎ、食べたあとすぐの運動や早食いが原因となります。

【症状】 よだれが増える・おなかが膨れる・呼吸しづらそう
【治療】 手術で胃を元の位置に戻す
【予防】 数回に分けてごはんをあげる・食べたあとは少し休んでから運動させる

犬の胃捻転って?症状や原因、予防・治療法などをご紹介

外耳炎

耳の外耳道(穴から鼓膜まで)の炎症です。耳あかがたまったり、細菌や酵母菌、寄生虫が繁殖したりすることや、実などの異物が入ってしまうことが原因です。

ボルゾイの耳はたれ耳なので、通気性が悪くて外耳炎になりやすいです。また、春から秋にかけて、気温と湿度が高い時期は外耳炎になりやすいので、特に気をつけましょう。

【症状】 床などに耳をこすりつける・耳の後ろをかく・頭を振る・耳の穴が赤く腫れる・耳が汚れて異臭がする

【治療】 耳あかや異物の除去・抗生物質の投与

【予防】 定期的に綿棒やコットンで耳の掃除をして清潔にしておく

犬の外耳炎ってどんな病気?症状や治療方法・治療費・予防など

ボルゾイとの生活を楽しもう!

ボルゾイ

photo by Deb

馬よりも優れた走行能力を持ちながら、見た目には気品があり、性格は温厚でおとなしいボルゾイ。そのギャップがなんとも魅力的な犬ですね。ボルゾイと一緒に暮らすなら、たくさん運動をさせて、その優れた運動能力を引き出してあげられると良いでしょう。

【あわせて読みたい!】
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