バーニーズ・マウンテン・ドッグって?性格や体重、寿命、飼い方は?
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、大きな体と絹のようなつやのある美しい毛並み、そして優しい性格がとても魅力的な犬で、特にヨーロッパやアメリカで人気です。今回は、バーニーズ・マウンテン・ドッグとはどんな性格の犬なのか、体重や寿命はどれくらいか、どんな病気にかかりやすいかなどについてご紹介します。
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バーニーズ・マウンテン・ドッグは、大きな体と絹のようなつやのある美しい毛並み、そして優しい性格がとても魅力的な犬で、特にヨーロッパやアメリカで人気です。今回は、バーニーズ・マウンテン・ドッグとはどんな性格の犬なのか、体重や寿命はどれくらいか、どんな病気にかかりやすいかなどについてご紹介します。
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バーニーズ・マウンテン・ドッグとはどんな犬なのか、特徴や性格、歴史についてご紹介します。
photo by Takashi Hososhima
【体重】 32〜54kg
【体高】 58〜67cm
【寿命】 9〜11年
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、とても頑丈な体つきをした大型犬です。力があり、大きな体で機敏な動きをするので、牧畜犬や牽引き犬などとして活躍します。垂れ耳で、マズル(口吻)が短いのが特徴です。
被毛は長く厚みがあり、原産地であるスイスの厳しい寒さからも体を守ってくれます。ストレートか少しウェーブがかかっており、光沢のあるきれいな被毛です。被毛は2歳を過ぎた頃からウェーブが安定します。
グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ、エントレブッハー・マウンテン・ドッグ、アッペンツェラー・キャトル・ドッグとともに、スイス原産の4犬種のマウンテン・ドッグ(山岳犬)として有名です。
バーニーズ・マウンテン・ドッグの名前は、原産地のスイス、ベルン市にちなんでつけられ、「山岳地での活動に耐えられる犬」を意味します。スイスではベルナー・ゼネンフント(ベルンの山犬)と呼ばれています。そして、ベルンの英語読みから「バーニーズ」と呼ばれるようになったそうです。
バーニーズ・マウンテン・ドッグの性格は優しくて温厚、そして献身的な性格です。子犬の頃はやんちゃですが、1歳を過ぎると落ち着きのある犬になります。
飼い主によくなつき、とても忠実ですが、その一方で寂しがりなところもあります。知らない人にはあまりなつきませんが、他の犬や動物とは仲良くすることができます。
バーニーズ・マウンテン・ドッグの毛色は、ジェット・ブラック(漆黒)をベースに、手足や胸、頬、目の上に赤褐色のリッチタン・マーキングというタンがあります。足としっぽの先、鼻まわりと胸は白色です。
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、スイス原産の世界でもっとも有名なマウンテン・ドッグです。2000年以上も前から、スイスの厳しい気候の中で、牧畜犬や護衛犬、また、乳製品や農産物などを運搬する荷車を引く牽引き犬などをしていました。
起源ははっきりわかっていませんが、ローマ帝国がスイスを侵略していた時代、ローマ人が連れてきたローマン・マスティフと家畜の番犬がかけ合わせられて生まれたと考えられています。
1800年代の終わり頃、一時的に絶滅の危機に追い込まれましたが、アルバート・ヘイム教授のスイス犬の研究報告によってスイス犬の一種として認められ、存続されることになりました。
その頃のバーニーズ・マウンテン・ドッグは、アルプスの低い谷間でしか暮らしておらず、暮らしていた地域が限られていました。そのため、他の犬との交配が比較的少なく、バーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴的なつやのある美しい被毛を維持できたと考えられています。
その後、バーニーズ・マウンテン・ドッグはヘイム教授によってヨーロッパの各地に広められました。優れた能力を持つ犬がデュールバッハ地方にいるということで、バーニーズ・マウンテン・ドッグはこの頃デュールベッヘラーと呼ばれていました。
1908年にバーニーズ・マウンテン・ドッグという名前がつけられ、今に至ります。バーニーズ・マウンテン・ドッグは1926年にアメリカに伝わり、1937年にAKC(American Kennel Club:アメリカののケネルクラブ)に認められました。日本では、1987年からJKCで認められています。
次に、バーニーズ・マウンテン・ドッグの飼い方について、ケアの仕方やしつけ、気を付けたい病気を紹介していきます。
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、外で遊ぶのが好きな犬なので屋外で遊ばせると良いですが、暑さには弱いので気を付けましょう。熱中症にならないよう、特に夏の散歩は涼しい時間帯にしてください。
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、かつて牽引き犬としても活躍した犬なので、何かを引っ張ることも好きです。おもちゃを使った引っ張り合いなどをしてあげると喜びます。
人間を慕う気持ちが強く、人間と一緒に過ごせることに幸せを感じる犬なので、ある程度の広さは必要ですができるだけ屋内で飼い、屋外で飼う場合も頻繁にコミュニケーションをとりましょう。
ブラッシングは週に2〜3回定期的に行ない、換毛期にはブラッシングの回数を増やしてください。バーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴である垂れ耳は、通気性が悪く汚れが溜まりやすいので、定期的に耳掃除も行いましょう。
また、バーニーズ・マウンテン・ドッグは食欲旺盛なので肥満になりやすいです。病気の原因になるので、太らせないように注意しましょう。
photo by Takashi Hososhima
純血種は、近親での交配が繰り返されたことで、遺伝的な弱点を持っています。バーニーズ・マウンテン・ドッグは以下のような病気やけがに気をつけましょう。
股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)は、骨盤と大腿骨(太ももの骨)を結合する股関節がうまく作られない病気です。バーニーズ・マウンテン・ドッグは生まれつき股関節が弱い傾向があるので、股関節形成不全にかかりやすいと言われています。
詳しくは、以下の記事を参照してみてください。
■股関節形成不全ってどんな病気?大型犬は要注意!
胃捻転は大型犬がかかりやすい病気で、バーニーズ・マウンテン・ドッグも例外ではありません。胃がねじれてしまう病気で、ご飯の食べすぎや水の飲みすぎ、食べたあとすぐの運動や早食いが原因となります。
【症状】 よだれが増える・おなかが膨れる・呼吸しづらそう
【治療】 手術で胃をもとの位置に戻す
【予防】 数回に分けてごはんをあげる・食べたあとは少し休んでから運動させる
暑さに弱いバーニーズ・マウンテン・ドッグは、熱中症になりやすいです。最悪の場合死んでしまうこともあるので、これからの季節はとくに気をつけましょう。
詳しくは、以下の記事を参照してみてください。
■夏は要注意!犬の熱中症ってどんな病気?
photo by Takashi Hososhima
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、大きな体のわりに穏やかで優しい性格の持ち主です。股関節が弱い、暑さに弱い、太りやすいなどといったバーニーズ・マウンテン・ドッグの特性を理解して、病気にかからないように飼い主が気を付けてあげましょう。
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