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ビーグルってどんな犬?スヌーピーのモデル?性格やしつけなど

  2016/06/20
 

ビーグルは、スヌーピーのモデルとなったことでも有名な犬種です。とても友好的な性格で、飼い主以外の人間や他の犬ともすぐに仲良くなることができます。大きな垂れ耳や、ピンと立ったしっぽも特徴的で可愛いですよね。今回は、そんなビーグルの性格や歴史、しつけなどについてご紹介します。

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ビーグルってどんな犬?

ビーグルとはどんな犬なのか、特徴や性格、歴史についてご紹介します。

ビーグルの基本データと特徴

ビーグル

photo by Jamie Beverly

【体重】 8〜14kg
【体高】 33〜41cm
【寿命】 12〜15年

ビーグルはイギリスのセントハウンド(嗅覚ハウンド:足跡などのにおいを追って狩りをする犬)なので、嗅覚がとても優れています。

それを活かし、現在では空港などで機内への持ち込み禁止のものを嗅ぎ分ける、検疫探知犬(けんえきたんちけん)として仕事をしているビーグルもいます。

ビーグルは、耳の長さが平均18cmもある、長い垂れ耳が特徴的な犬です。小柄ながらに頑丈な体つきをしていて、大きな声で吠え、機敏な動きをします。

体は小さいながら、遠くまで響く大きな声で吠えることから、「森の鈴」や「森のトランペッター」などと呼ばれることもあります。

ビーグルという名前は、古代フランス語で「開いたのど」を意味すると言われたり、古代英語かフランス語で「小さい」を意味すると言われたりもします。

ビーグルの毛色

ビーグルの毛色はトライカラー(白をベースに黒や明るめの茶色が入った色)がもっとも多く、ほかにレッド&ホワイト、チョコレート、ブルーなどの毛色があります。

ビーグルの歴史

ビーグル

ビーグルは1300年代からいる犬で、イギリスに昔からいたハウンド(獣猟犬)と、ハリアーの子孫だと言われています。もともとビーグルは、14世紀頃までイギリスでスポーツとして楽しまれていた野うさぎ狩りで活躍していました。

ハンターは、ラッパの音でビーグルに指示を出し、ビーグルは数匹の仲間と一緒に、跳びまわる野うさぎを追いつめます。ビーグルはあまり速く走ることのできる犬ではありませんが、持久力があるのに加えて、よく響き渡る大きな声で吠えながら獲物を追いかけることができます。

1475年までは、ビーグルという名前では呼ばれていませんでしたが、16世紀頃からはそう呼ばれるようになりました。ビーグルはもっとも小型のハウンドであり、当時はかばんに入ってしまうほど小さかったので、馬に乗らないで歩いて移動する野うさぎ狩りには最適な犬とされていました。

19世紀頃までは、ビーグルの大きさは一定ではなく、さまざまな大きさのビーグルがいました。女性など、あまり体力のない人でも一緒に狩りができるということから、「ポケットサイズ」という、体長22.5cmほどの小さなビーグルが当時は人気だったそうです。

アメリカでは、19世紀末になってビーグル人気が高まり、とても人気のある犬種のひとつとなりました。

ビーグルの性格

ビーグル

photo by Maëlick

ビーグルは元気いっぱいで明るく、遊び好きな性格です。外に出ると、においを嗅ぎながらいろいろなところを探検します。

かつて集団で狩りをしていたこともあり、愛想が良くフレンドリーで、他の犬とも仲良くなることができますが、寂しがりで一人でいることが苦手です。また、飼い主に対して愛情深く忠実ですが、頑固なところもあります。

ビーグルの飼い方

次に、ビーグルの飼い方について、ケアの仕方やしつけ、気をつけたい病気を紹介していきます。

ケア・運動

ビーグル

photo by minato kaidou

とくにメスは食欲旺盛なので、肥満には気をつけましょう。肥満はヘルニアなどさまざまな病気のもとになってしまいます。何でも口に入れてしまう習性があるので、注意してよく見ておきましょう。

野原を駆けまわっていただけあって、運動量が必要な犬なので、長めの散歩を毎日かかさずに行いましょう。垂れ耳は通気性が悪くて蒸れやすいので、コットンや綿棒で、耳の掃除をこまめに行なってください。

人や他の犬との交流を必要とする犬なので、できるだけ屋内で飼うようにしましょう。濡れたタオルや軽いブラッシングで、被毛のケアも忘れずに。

しつけ

ビーグルは吠えることで獲物の居場所を伝えていたので吠えやすく、その声は大きくてよく通るので、無駄吠えをしないようにしつけをしましょう。

注意したい病気やけが

ビーグル

photo by Joe deSousa

純血種は、近親での交配が繰り返されたことで、遺伝的な弱点を持っています。ビーグルは体が丈夫だと言われますが、以下のような病気やけがには気をつけましょう。

外耳炎

外耳炎は、耳の外耳道(穴から鼓膜まで)の炎症です。

犬の外耳炎ってどんな病気?症状や治療方法・治療費・予防など

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、背骨の骨の間にある椎間板という軟骨が押し出されて飛び出し、脊髄神経を圧迫し、痛みが出る病気です。胸椎と腰椎の境あたりに症状が出やすいです。

階段を降りるときや急な下り坂を下るときは、背骨に負担がかかるので注意しましょう。肥満の犬は、体重を支えきれずに椎間板ヘルニアになりやすいです。

【症状】 腰や首の痛み・しびれによる後ろ足のナックリング・かばうような歩行・座った時に後ろ足を前方に投げ出す・尿や便をもらす
【治療】 温熱療法・マッサージ・抗炎症薬、ステロイド剤の投薬・レーザー治療・手術
【予防】 肥満にさせない・階段の昇り降りなどをできるだけ避ける

胴長犬に多い椎間板ヘルニアって?原因や症状・治療法は?

股関節形成不全

股関節形成不全は、骨盤と大腿骨(太ももの骨)を結合する股関節がうまくつくられない病気です。

股関節形成不全ってどんな病気?大型犬は要注意!症状や治療など

緑内障

緑内障は、眼圧(眼球の内部の圧力)が高くなり、視神経が圧迫されてしまう病気です。そのままにしておくと視力を失ってしまうこともあるので、早期に治療を開始しましょう。

【症状】 涙が出る・目が充血する・瞳孔が常に開いている・両目の大きさが違う・眼球が大きくなって目が飛び出しているようになる・目の奥の緑色や赤色の組織が見えるなど
【治療】 点眼、内服薬の投与・レーザー治療・手術など

犬の緑内障ってどんな病気?症状や治療・予防方法など

ビーグルとの生活を楽しもう!

ビーグル

photo by Jeff Pearce

ビーグルは、大きな垂れ耳が特徴的で可愛いですよね。でも、だからこそ耳の病気にかかりやすいということもあるので、その点には気をつけながら毎日のケアを行いましょう。

また、肥満はいろいろな病気のもとになってしまうので、食べ物をねだられても太らせないように食事の管理をし、適度に運動もして、理想体重を意識しながら生活すると良いと思います。

【あわせて読みたい!】
犬の外耳炎ってどんな病気?症状や治療方法・治療費・予防など
胴長犬に多い椎間板ヘルニアって?原因や症状・治療法は?
股関節形成不全ってどんな病気?大型犬は要注意!症状や治療など
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