小さな紳士ボストン・テリアとは。性格は友好的?かかりやすい病気って?
ボストン・テリアは、タキシードを着たような体の模様が特徴的な犬です。アメリカのボストンで生まれ、今でもアメリカで大人気のボストン・テリアは、日本でも人気犬種となりつつあります。 今回は、そんなボストン・テリアについて、性格や気を付けたい病気などについてご紹介していきます。
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ボストン・テリアは、タキシードを着たような体の模様が特徴的な犬です。アメリカのボストンで生まれ、今でもアメリカで大人気のボストン・テリアは、日本でも人気犬種となりつつあります。 今回は、そんなボストン・テリアについて、性格や気を付けたい病気などについてご紹介していきます。
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ボストン・テリアとはどんな犬なのか、特徴や性格、歴史についてご紹介します。
photo by Amanda Bowman
【英名】 Boston terrier
【体重】 7〜11kg
【体高】 38〜43cm
【寿命】 10〜14年
ボストン・テリアは、アメリカ原産の小型犬です。大きな立ち耳と鼻ぺちゃな顔が特徴で、小さな体ながら頑丈な体型をしています。ブルドッグの血を引いていますが、ブルドッグよりも小さく、フレンチブルドッグと見た目がよく似ています。
被毛はツヤのある短毛で、模様が特徴的です。ボストン・テリアのその模様と穏やかな性格から、アメリカでは「American little gentleman(アメリカの小さな紳士)」などと呼ばれることもあります。
photo by Sendai Blog
被毛はブラック&ホワイトが多いですが、褐色の毛が混ざっていることもあります。額から鼻のまわり、首のまわりや胸、おなか、前足の下半分、後ろ足のホック(飛節)から下は白色をしています。
photo by Sendai Blog
ボストンテリアは、1865年頃お金持ちの家で雇われていた馬車引きたちが、その家で飼われていた犬をかけ合わせてつくりました。
イングリッシュ・テリアとブルドッグの交配で生まれたのがホッパーズ・ジャッジという犬で、ボクサーやブルアンドテリア、フレンチブルドッグなどともかけ合わせて小型化し、ボストン・テリアが生まれました。
1889年頃には、ボストンでとても人気のある犬種となり、その後ボストンでつくられたことからボストン・テリアという名前がつけられました。
1893年にはAKC(American Kennel Club:アメリカののケネルクラブ)に認定され、1900年代頃からボストン・テリアはアメリカでもっとも人気のある犬種のひとつになりました。今でもその人気は衰えず、アメリカのマサチューセッツ州では州犬にもなっています。
ボストン・テリアは明るく活発な性格で、遊ぶことが大好きな犬です。ボール遊びをすると喜びます。ちょっと頑固なところや、感受性が豊かなところもあります。
友好的な性格ですが、慣れない人には人見知りをすることもあります。また、テリア気質は比較的弱く、穏やかな性格ですが、たまに他の犬に攻撃的になることもあります。
次に、ボストン・テリアの飼い方について、ケアの仕方やしつけ、気をつけたい病気を紹介していきます。
photo by Sendai Blog
活動的で遊び好きな犬なので、毎日散歩や運動をさせましょう。家族とのコミュニケーションが必要なので、室内飼いが適しています。
暑さには弱いので、暑さ対策はしっかりしましょう。被毛のケアは、基本的に濡れたタオルで拭く程度で大丈夫ですが、ときどきブラッシングをしてあげてください。
ボストン・テリアは、賢くて理解力があるのでしつけやすいです。たまに吠えぐせを持ってしまうこともあるので、無駄吠えをしないようにしつけましょう。
photo by Hubert Figuière
純血種は、近親での交配が繰り返されたことで、遺伝的な弱点を持っています。ボストン・テリアは以下のような病気やけがに気を付けましょう。
白内障は、レンズの役割を果たす水晶体が白く濁り、目が見えづらくなる病気です。とくに老犬の白内障はとても多く、「老年性白内障」と呼ばれます。
糖尿病の合併症や、遺伝などで白内障になることもあります。
【症状】 視力が悪くなる・目が白く濁っている・物にぶつかる
【治療】 点眼・手術など
膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝関節にある膝蓋骨(膝のお皿)がずれてしまう病気です。生まれつきのものと外傷によるものがありますが、生まれつきのものがほとんどです。
時間が経つほど骨は変形して、歩けなくなってしまうこともあるので、症状があるようなら子犬のうちに治しておきましょう。
【症状】 後ろ足を浮かせて歩く・真後ろから見て、後ろ足が内側か外側に曲がっているなど
【治療】 投薬・手術など
【予防】 室内で滑らないようにじゅうたんなどを敷く・足の筋肉をつけるために適度な運動をする
鼻腔狭窄は、鼻の穴が狭くなることで、呼吸が苦しくなってしまう病気です。鼻水が乾いて詰まってしまうことや、鼻腔が腫れてしまうことなどが原因です。
【症状】 粘り気のある鼻水・鼻息が荒いなど
【治療】 抗炎症剤の投与
クッシング症候群は、副腎皮質(ステロイド)ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)とも呼ばれます。副腎皮質ホルモンの分泌をコントロールしている脳下垂体にできた腫瘍や、ステロイドを長い間投与したことの副作用が原因となります。
【症状】 よく食べる・水をよく飲む・尿の量が増える・おなかが膨れる・毛のツヤが悪くなる・左右対称に毛が抜ける
【治療】 ホルモンの働きを弱める薬の投与など
photo by anneheathen
ユニークな顔つきと、体の模様が特徴的なボストン・テリア。見た目だけでなく、知的で明るく、友好的な性格もボストン・テリアの魅力です。ボストン・テリアのことをよく知って、良きパートナーを目指しましょう。
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