パグの飼い方|性格は愛嬌があって遊び好き?毛色・かかりやすい病気も
パグは「ブサカワ犬」として有名で、他の犬種にはないユニークな顔つきと愛嬌のある性格で、飼う人をとりこにしてしまうんだとか。パグは表情がとても豊かで、まるで人間のようです。鼻ぺちゃで鼻の穴が狭いので、人間のようにいびきもかきます。今回はそんなパグの性格や歴史などについてご紹介します。
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パグは「ブサカワ犬」として有名で、他の犬種にはないユニークな顔つきと愛嬌のある性格で、飼う人をとりこにしてしまうんだとか。パグは表情がとても豊かで、まるで人間のようです。鼻ぺちゃで鼻の穴が狭いので、人間のようにいびきもかきます。今回はそんなパグの性格や歴史などについてご紹介します。
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まず、パグはどんな犬なのか知るために、特徴や歴史についてまとめてみます。
【体重】 6〜8kg
【体高】 25〜28cm
【寿命】 13〜15年
くちゃっとした顔と低い鼻、薄くてやわらかい垂れ耳(ボタンイヤー)と巻尾が特徴的なパグ。パグの頭が握りこぶしに似ていることから、パグという名前はラテン語で握りこぶしを意味する「パグナス」という言葉に由来します。
パグは足が短いので、足を投げ出して座るのですが、その姿がなんとも可愛いんです。パグの愛好家からは、「パグ座り」と呼ばれています。
※ボタンイヤー:下部は直立し、上部は頭蓋の前方に折れた垂れ耳
毛色はフォーン(金色がかった茶色)やブラックが主流ですが、その他にシルバーやアプリコット(赤みのある黄色)があります。被毛は短毛でやわらかく、光沢があるのが特徴です。
パグとフレンチブルドッグは、鼻ぺちゃな顔と大きさのわりにがっしりとした体格であるという点がやや似ていますが、原産地や耳の形に違いがあります。パグは中国が原産ですが、フレンチブルドッグはその名の通りフランスが原産です。また、パグの耳は垂れていますが、フレンチブルドッグの耳はピンと立っていて大きいです。
■フレンチブルドッグって?性格や特徴・飼い方・しつけなど!ブログや動画も
photo by Claudio Gennari
中国が原産の犬種ですが、かつてはオランダが原産と考えられ、ダッチドッグ(Dutch Dog:オランダの犬)と呼ばれていました。パグは、オランダの東インド会社の商人と一緒にヨーロッパに伝わったという経緯があるためです。
しかし、もともと短頭種の犬を好んでいた中国が原産と考えられるようになり、現在では、2400年ほど前に中国で暮らしていた「マスティフ」という犬が小型化したのがパグの祖先だと考えられています。
マスティフは、体重が86kgにもなるイギリス原産の大型犬で、軍用犬としても活躍した、とてもパワフルな犬です。写真はマスティフの子犬ですが、とても大きな犬ですよね。
パグの祖先は仏僧の伴侶犬として可愛がられ、17世紀には東インド会社を通してオランダに伝わり、王侯貴族のコンパニオンドッグになりました。
パグは人懐こくて甘えん坊、そして温厚で明るい性格です。遊び好きで、他の犬ともすぐに仲良くなることができます。一方で意思が強く、少し頑固なところもあります。
「飼い主が喜ぶ姿を見るのが好き」というなんとも可愛い性格でもあるので、何か良いことをしてくれたら少しオーバーに喜んであげるといいかもしれません。
パグのように鼻の短い短頭種は、他の犬種と比べて呼吸がしにくいため、体温調節が苦手です。特に暑さには弱いので、夏の暑さ対策はしっかりしましょう。
パグは短毛種ですが、毛がよく抜けます。被毛は短毛でやわらかいので、皮膚を傷つけないように軽めにブラッシングするか、濡れタオルでふいてあげましょう。また、顔のしわや垂れ耳にも汚れがたまりやすいので、濡れタオルなどで拭いてあげてください。
純血種には、近親での交配が繰り返されたことによる遺伝的な弱点があります。パグは、以下のような病気やけがに気をつけましょう。
鼻ぺちゃなパグは、しわが多いので皮膚に汚れが溜まりやすく、皮膚炎にかかりやすいです。濡れたタオルできれいにふいて、清潔にしてあげることで予防できます。特に顔はシワの中まできれいにしましょう。
【症状】 体を掻いたり咬んだりする
【治療】 投薬・薬用シャンプーの使用など
パグは気道が狭いので体温調節がしづらく、暑さに弱い犬です。室温は25度以下にしておきましょう。
【症状】 呼吸が荒い・よだれが出る・下痢・嘔吐・けいれん
【応急処置】 水を飲ませる・冷たいシャワーを全身に浴びさせる(皮膚までしっかり濡らす)
【治療】 輸液・投薬など
■犬の熱中症・夏バテって?症状と対策・グッズ・処置の方法などをご紹介
膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝関節の膝蓋骨(膝のお皿)が本来の位置からずれてしまうけがです。小型犬に多いけがで、パグも例外ではなく、膝蓋骨脱臼になりやすいです。
膝に負担をかけないよう、室内で滑らないようにじゅうたんを敷くなどの工夫や、足の筋肉をつけるための適度な運動が必要です。
時間が経つほど骨は変形して歩行障害になってしまうこともあるので、症状があるようなら子犬のうちに治しておきましょう。
【症状】 後ろ足を浮かせて歩く・真後ろから見て、後ろ足が内側か外側に曲がっているなど
【治療】 投薬・手術など
角膜炎は、目の表面を覆っている角膜に炎症がおきてしまう病気です。
外傷によるものとそうでないものがありますが、パグの場合は目が大きく、前に飛び出しているので、角膜が外傷によって炎症を起こしやすいです。散歩や外で遊ぶときなどは、特に注意する必要があります。
【症状】 足で目をこする・目ヤニが多くなる・光をまぶしがるなど
【治療】 抗炎症剤、抗生物質の点眼など
性格も見た目も可愛いパグ。ですが、パグの見た目の可愛さゆえになりやすい病気があることを理解して、症状を見逃さないようにしてあげたいですね。
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